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「M2 Macが欲しい」人がMacBook AirとProで迷ったら、この一択(1/3 ページ)

» 2022年07月25日 16時25分 公開
[村上タクタITmedia]

 Apple製品マニアの人は「そこは迷うところじゃないだろ!」と思うかもしれないが、13インチのMacBook Proというのは、Appleが「世界で2番目に売れているノートパソコン」というほど売れているのだ。

 当然のことながら、今度のM2 MacBook Proもそれなりに売れる目算があるからこそラインアップされている。どちらを選ぶべきか、この製品がなぜ最初のM2マシンとして投入されたのかも含めて、深堀りしたい。

photo 完全に新設計されたM2 MacBook Air(手前)と、M2 MacBook Pro(奥)

「安い方のMacBook Pro」こと、2ポートのMacBook Pro問題

 Appleの製品をずっと追いかけて取材している身としては「安い方のMacBook Pro」は常に不思議な存在だ。

 このライン、つまり「安い方のMacBook Pro」が登場したのは、2016年。Thunderboltポートを持つMacBook Pro 13インチが登場した時だった。

 この時点で、フルスペックの4ポートモデルと、スペックが制限された2ポートモデルに分かれたのだ。4ポートモデルはTouch Barを備えており、2ポートモデルは物理的なファンクションキーを持つ。

 しかし、最も重要なのは、4ポートモデルは冷却ファンを2つ持っておりTDPが28W、2ポートモデルは冷却ファンを1つしか持っておらず、TDPが15Wだったという点にある。

 TDPというのはクルマで言えば排気量のようなもので、この範囲のチップセットしか搭載できない。つまり、2ポートのMacBook Proとは「処理能力の低いMacBook Pro」なのだ。

 この2ポートモデルのラインは、ずっと冷却ファンを1つしか持っていない。この冷却ファンを1つしか持たない「安い方のMacBook Pro」の最新モデルがM2 MacBook Proなのだ。

 ちなみに、「高い方のMacBook Pro」である4ポートモデルのMacBook Pro 13インチは、昨年秋にM1 ProやM1 Maxを積むMacBook Pro 14に進化した。

photo M1 MacBook Air、M2 MacBook Air、M2 MacBook Pro、MacBook Pro 14インチ……と、現在13〜14インチのMacBookシリーズは商品選びが難しい
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