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SofTalkが“ゆっくりボイス”対応終了 ライセンス契約で折り合いつかず

» 2022年07月25日 13時56分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 音声読み上げフリーソフト「SofTalk」が、“ゆっくり”などの音声で知られる音声合成エンジン「AquesTalk」への対応を中止した。SofTalkを開発したcnccさんが7月23日に発表した。対応中止の理由は、AquesTalkを提供するアクエスト(神奈川県横浜市)とのライセンス契約に折り合いがつかなかったためとしている。

「AquesTalk」への対応中止のお知らせ

 AquesTalkの音声は、同人サークル「上海アリス幻樂団」が制作する作品群「東方Project」などの二次創作キャラクター「ゆっくり」の声として知られている。SofTalkではAquesTalkの合成音声を利用することができ、SofTalkを利用したさまざまな動画が動画投稿サイトに投稿されている。

 cnccさんはSofTalk開発のためにアクエストとのライセンス契約を2015年に更新。これについてcnccさんは「旧ライセンスに比べて冷遇されている」と説明している。アクエストとの交渉を試みたが、双方納得とはならず袂を分かつことになったとしている。

 23日にはAquesTalkに未対応となった新バージョンをリリース。cnccさんは「いつかプログラミングが楽しいと思えるようになったら、本格的に開発を再開したいと思います。バグ取りはたまにすると思います」とSofTalkの開発をしばらく休止する姿勢を見せている。

AquesTalkに未対応となった新バージョンをリリース

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