米Googleは6月27日(現地時間)、一般ユーザー向けコミュニケーションツール「Hangout(ハングアウト)」の終了と「Google Chat」への移行について説明した。
ハングアウトのモバイルアプリを使っているユーザーにはGoogle Chatへ移行するよう促す通知が表示されるようになる。iOS版アプリは既にApp Storeから消えており、Android版もGoogle Playストアから間もなく削除される見込みだ(国によっては既に表示されなくなっている)。
WebブラウザでGmailに組み込まれたハングアウトを使っている場合は、11月に自動的にGoogle Chatに移行し、その少なくとも1カ月前から移行の予告が表示されるようになる。
ハングアウトは2013年に発表された。一時期はSMS機能も搭載された総合的なコミュニケーションツールという位置付けだったが、一般向けと企業向けで異なる道をたどり、一般向けはSMS機能のないチャットアプリに、企業向けは紆余曲折の末、現在はWorkspaceのチャットツール「チャット」とグループチャットツール「スペース」になった。なお、Workspace向けのハングアウトは2月に終了している。
ハングアウトからGoogle Chatへの移行は2018年に発表されており、2020年にはGoogle Chatの一般ユーザー向け無料提供が発表された。その時点では、ハングアウトの終了は2021年後半の予定だったが、終了時期が延期されていた。
ハングアウトは自動的にGoogle Chatに移行するので、Gmailからハングアウトを使っているユーザーは何もする必要はない。ただし、ヘルプページに「ほとんどの場合、ハングアウトのデータは自動的に Google Chat に移行されますが、ユーザーによっては、データが Gmail に残されたままになることがあります」とあり、心配なユーザーはGoogle Takeoutを使ってデータをダウンロードしておいた方がいいだろう。
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