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Google、一般向け「ハングアウト」も11月に完全終了へ

» 2022年06月28日 08時54分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Googleは6月27日(現地時間)、一般ユーザー向けコミュニケーションツール「Hangout(ハングアウト)」の終了と「Google Chat」への移行について説明した。

 hangout 1 ハングアウトからGoogle Chatへ

 ハングアウトのモバイルアプリを使っているユーザーにはGoogle Chatへ移行するよう促す通知が表示されるようになる。iOS版アプリは既にApp Storeから消えており、Android版もGoogle Playストアから間もなく削除される見込みだ(国によっては既に表示されなくなっている)。

 hangout 2 モバイルアプリに表示される通知(左)、Gmailアプリに組み込まれたチャットとスペース(中央)、Google Chat専用アプリ(右)

 WebブラウザでGmailに組み込まれたハングアウトを使っている場合は、11月に自動的にGoogle Chatに移行し、その少なくとも1カ月前から移行の予告が表示されるようになる。

 ハングアウトは2013年に発表された。一時期はSMS機能も搭載された総合的なコミュニケーションツールという位置付けだったが、一般向けと企業向けで異なる道をたどり、一般向けはSMS機能のないチャットアプリに、企業向けは紆余曲折の末、現在はWorkspaceのチャットツール「チャット」とグループチャットツール「スペース」になった。なお、Workspace向けのハングアウトは2月に終了している。

 ハングアウトからGoogle Chatへの移行は2018年に発表されており、2020年にはGoogle Chatの一般ユーザー向け無料提供が発表された。その時点では、ハングアウトの終了は2021年後半の予定だったが、終了時期が延期されていた。

 ハングアウトは自動的にGoogle Chatに移行するので、Gmailからハングアウトを使っているユーザーは何もする必要はない。ただし、ヘルプページに「ほとんどの場合、ハングアウトのデータは自動的に Google Chat に移行されますが、ユーザーによっては、データが Gmail に残されたままになることがあります」とあり、心配なユーザーはGoogle Takeoutを使ってデータをダウンロードしておいた方がいいだろう。

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