アイリスオーヤマはこのほど、「サーキュレーター」シリーズの国内・海外での累計販売台数が1500万台を超えたと発表した。2021年の1年間では約500万台販売。特に海外での伸びが大きく、21年は20年に比べて約150%の売り上げだった。
アイリスオーヤマの広報担当者は、売れ行きが好調な理由について「新型コロナウイルスの感染症対策としての需要や、節電需要が起因しました」と話す。
同社は10年にサーキュレーター市場に参入し、11年には東日本大震災による節電需要も相まって、売り上げが大きく拡大したという。20年以降は、新型コロナウイルスの感染拡大により換気が推奨されていることからさらに需要が増加している。
今年も猛暑や電気代の高騰と電力の逼迫(ひっぱく)を受けて、すでに国内の引き合いが多く、順調に販売が進む見立てだ。
「今年の夏に関しても、全国的に厳しい暑さが続いていることに加え、電気代の高騰もあります。特に消費電力の低いDCモーターのサーキュレーターに関して、お客さまからの多くの引き合いをいただいています」(広報担当者)
サーキュレーターシリーズの人気を受けて、同社は製造工場を増やし、生産体制を強化している。大連工場(中国・遼寧省)、蘇州工場(中国・江蘇省)、広州工場(中国・広東省)、仁川工場(韓国・仁川広域市)に加え、今年2月には天津工場(中国・天津市)、6月にはフランス工場(フランス・リュザン)での製造を開始した。
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