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政府の節電ポイント、参加する家庭にまず2000円相当を付与へ

» 2022年06月24日 18時57分 公開
[ITmedia]

 政府が検討を進めている「節電ポイント」施策では、参加する家庭にまず2000円相当のポイントを付与し「もう1段の節電」をした場合に電力会社が実施する節電ポイントに国が上乗せする形で支援する形を検討している。木原誠二官房副長官が6月24日午前の記者会見で明らかにした。

 政府の節電プログラムは「実質的に家庭の電気代負担を軽減する」目的がある。経済産業省が検討を進めているが、開始時期や詳細は明らかになっていない。また財源について木原官房副長官「しっかり検討していきたい」とするに止めた。

 政府は21日に「物価・賃金・生活総合対策本部」で一般家庭の節電に応じてポイントを付与する制度を作る考えを示した。しかし直後からネット上では「10円分とか(少ない)ポイントはいらない」といった声が相次ぎ、木原官房副長官は23日の会見で「電気代の負担軽減をしっかりと実感できる形にする」と発言していた。

 会見では電力供給の上乗せ施策についても触れた。政府は公募などを通じ、これまで自然エネルギー導入や老朽化などに伴い停止していた火力発電所の再稼働を進めており、7月から135万kWの上乗せを確保したという。「予備率はさらに改善する見通し」としている。

東電が実施している「夏の節電チャンレンジ2022」。こうしたポイント施策に国が上乗せする形で支援する

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