「がん患者をサポートするホテル」7月1日開業、ウエアラブルデバイスの導入などで24時間サポート

» 2022年06月28日 09時59分 公開
[季原ゆうITmedia]

 三井不動産、三井不動産ホテルマネジメント、国立がん研究センターは、がん患者をサポートするホテル「三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド」を7月1日に開業すると発表した。ケアスタッフによる緊急対応、病院外来拡張エリアの設置、ウエアラブルデバイスの導入などで、がん患者と家族を24時間サポートする。

photo エントランスホーム・ホテル外観(出所:プレスリリース)

 同ホテルは、公・民・学連携で街づくりを推進している、柏の葉スマートシティ内にある国立がん研究センター東病院(以下、NCC東病院)の敷地内に立地する。病院と隣接していることで、患者と付き添い家族の利便性の向上を図ることができる。

 がん患者と家族を、24時間サポートする滞在環境を提供するため、24時間体制でケアスタッフが常駐し、体調不良時などの緊急に対応する。

photo AIカメラ(出所:プレスリリース)

 また、共用部に全82台のAIカメラを設置し、緊急時の対応につなげる試験導入を行う。カメラ映像のAI分析により、異常行動を検知した場合には、同ホテル専任のケアスタッフやホテルスタッフによる迅速な対応につなげる。

photo がん患者に配慮した食事メニュー・配送ロボット(出所:プレスリリース)

 ウエアラブルデバイスを用いたデジタルサービスも提供する。AI健康アプリ「カロママ プラス」を活用したがん患者向け食事管理機能、「Health Data Bank for Medical」を用いたバイタルデータ管理機能の2つのデジタルサービスが、各社より提供される。

photo 145室の客室を用意(出所:プレスリリース)

 客室は計145室で、容態急変時にもストレッチャーが入れるよう、入り口も広めに確保している。また、オストメイト対応のシンク、シャワー付きのトイレを設置した客室などを用意。薬の副作用で、思うように身体を動かすことができない人をサポートするため、貸出備品類の充実も図っている。

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