アクセンチュアの調査によると、企業のAI活用は、63%がPoC(概念実証)にとどまる一方、上位12%の先進的な企業では利用度合いが高く、収益成長率も高いことが分かった。活用先進企業の仲間入りをするには、どのようにAI活用を進めるべきか。
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アクセンチュアは2022年6月23日、企業のAI(人工知能)活用に関するグローバル調査の結果を発表した。同調査で、AIを導入する企業の大多数が概念実証段階にとどまり、競争優位性につなげられている企業はわずか12%であることが判明した。
同調査は、15カ国、16業界でAIを活用中している大手企業1176社の経営幹部1615人を対象に2021年8〜9月に実施した。同調査は企業の「AI活用浸透度」を0〜100の数値で総合的に評価した。AI活用浸透度は、AI活用に必要な基礎的能力とAI活用で企業の競争力向上を図る能力の両面から市場における競争優位性の度合いを評価したものだ。評価対象の能力には「データやAI、クラウドなどのテクノロジーの活用能力」に加えて、組織戦略や顧客、社会に対してAIの公平性や透明性を確保する「『責任あるAI』への対応力」「経営層としてのコミットメント力」「人材や企業文化に関わる能力」が含まれる。
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