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「ぬるぽ」→「ガッ」の誕生から、きょうで20周年 その意味と由来とは明日から使えるITトリビア

» 2022年06月20日 13時55分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 「ぬるぽ」と書き込まれたら「ガッ」と返す──こんなインターネット上のやりとりが生まれて、2022年6月20日で20周年となる。2ちゃんねる(当時)が発端で生まれたとされるネットスラングだが、どのような意味を持つのかご存じだろうか。

 ぬるぽとは、プログラミング言語Javaのエラーメッセージ「NullPointerException」の略称とされている。このエラーは、null値(データが存在しない値)を参照している場合に発生するもので、2ちゃんねるのプログラマー板では2002年6月20日に「NullPointerExceptionを『ぬるぽ』と呼ぶスレ」というスレッドが立てられた。

「NullPointerExceptionを『ぬるぽ』と呼ぶスレ」から

 スレッドの作成主(>>1)が「ぬるぽ」と書き込んだ2分後、次に書き込んだ人(>>2)が>>1を「ガッ」とたたくアスキーアートを投稿。これ以降、「ぬるぽ」の書き込みには「ガッ」と反応する流れが生まれ、2ちゃんねるのプログラマー板以外にも広まり、ネットスラングとして定着していった。

 これが「ぬるぽ」→「ガッ」の文化が生まれた起源とされている。なぜ「ガッ」と返すのかは当時書き込みをした「>>2」にしか分からない。

 また辞書データベース「コトバンク」では、脱力やがっかりの意味もあるとし「『NullPointerException』の処置には労力を浪費させられ、がっかりさせられる。そこで『ガッ』と気合を入れて対処することになる」と説明している。

コトバンクから

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