大手複合ネットカフェ「快活CLUB」運営企業の親会社AOKIホールディングス(HD)が、同業の「スペースクリエイト自遊空間」を運営するランシステムと資本業務提携を締結。AOKIHDがランシステムを6月8日付で連結子会社化する方針が発表された。
この2社、実は意外な前身を持ち、時代の変化による業態転換によって今のかたちとなったことをご存じだろうか。
「自遊空間」を運営するランシステムの祖業は「レンタルレコード店の運営会社」。ランシステムは1985年6月にレンタルレコード店「友&愛」を展開する企業として埼玉県狭山市で創業。88年12月に法人化した。
自遊空間の直接の前身は、このレンタルレコード店展開企業が副業として96年7月に開始した複合アミューズメント施設「スペースクリエイト」だ。98年8月にはこれを進化させた漫画喫茶・複合ネットカフェを核とする主力業態「スペースクリエイト自遊空間」直営店の出店を開始。レンタルCDが次第に衰退するなか、本業はこの複合ネットカフェ事業となった。
自遊空間は2000年代に入ると次々とFC店舗を大幅に増加させるなどして経営規模を拡大。時代に合わせて無人入退場セルフ接客業態「自遊空間SELF」や、鍵付き防音個室業態「自遊空間NEXT」といった複数の新型店舗を開発するなど、積極運営を進めてきた。
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