クルマはどう進化する? 新車から読み解く業界動向

中国格安EV「宏光MINI」は自動車業界のiPhone? 100万円以下のソックリEV続々登場浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(1/5 ページ)

» 2022年06月23日 07時00分 公開
[浦上早苗ITmedia]

 本連載で1年前に、世界で一番売れているEV「宏光MINI EV」(以下、宏光MINI)を紹介した。約50万円で買える(今は円安と値上げで最低価格は60万円台後半だが)同車種はその後も“快走”を続け、2022年5月時点で累計販売台数が73万台に達した。

 日本では日産自動車が先日、軽電気自動車『SAKURA』を発売し、市場を一気に広げる存在として格安EVに期待が高まっている。中国でも二匹目のドジョウを狙い、100万円以下のEVが次々に登場、早くも明暗が分かれつつある。

世界で一番売れているEVの宏光MINIは新たな市場を創造。それにより中国では100万円以下のEVが次々に登場したが、早くも明暗が分かれつつある(出典:通用五菱汽車、Webサイト
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