学研ホールディングス(東京都品川区)は、新型コロナウイルス感染症の影響で発行を取りやめていた海外旅行のガイドブック「地球の歩き方」の改訂版を2年ぶりに発行すると発表した。第1弾は『地球の歩き方ニューヨーク マンハッタン&ブルックリン 2023-24』と『地球の歩き方ハワイ?オアフ島&ホノルル 2023-24』。予約受付を開始しており、8月4日から全国の書店とオンライン書店で発売する。
同社は新型コロナウイルス感染症の影響で、本書の発刊を約2年にわたり休止していた。その後、日本の入国規制の緩和や発行を望む読者からの声などがあり、22年夏以降の海外旅行需要も鑑みて、改訂版の発行に至った。
第1弾は、日本人に人気の旅先である「ニューヨーク」と「ハワイ」で、価格はいずれも1980円に設定。ニューヨーク版は、自由の街の象徴と、コロナ禍という長雨が降り止みハレの日が復活することを願って虹をテーマにした表紙とした。
ハワイ版の表紙に描かれているのは、ワイキキビーチ。ひとつ前の「2020-21年版」に描かれた同一の女性がサーフボードを手にたたずんでいる。再訪できたハワイに、そして改訂版を待っていてくれた読者に「MAHALO」(ありがとう)の意味を込めている。
9月以降もオセアニアや北米、アジア、ヨーロッパなど、現地の受け入れ体制や日本の入国規制などを考慮しつつ最新版を発行する予定。
改訂版では、コロナ禍の約2年間で変化した情報を調査し、一番新しい情報に刷新した。またコロナ禍で新たに生まれたグルメトレンドや、観光地の入場方法の変化などの情報も取り入れた。withコロナ時代に沿った出入国のための準備や手続き、現地の感染対策など、改訂版では不安を解消していくことを重視した。今後も変化する可能性の高い出入国情報や現地の店舗情報は、「地球の歩き方」公式サイト内に特設する「海外再出発!ガイドブック更新&最新情報」のページで随時更新する予定だという。
「地球の歩き方」は79 年の発刊から40年以上発行を続ける、日本で最も多くの国・地域を取り扱う海外旅行ガイドブック。約160の国と地域を取り扱い、タイトル数は約120に上る。現地取材をもとに各地の見どころや町歩きスポットを解説し、日本人旅行者をサポートしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング