コロナ禍や都心の家賃高騰で、郊外に移り住む人は少なくない。千葉市はそうしたニーズをつかめた地域の一つで、総務省の人口移動報告によると、2021年は転入者が転出者よりも5920人多い、転入超過だった。
そんな千葉市に、「無印良品」がプロデュースする団地が登場するという。場所は、花見川団地。賃貸5742戸、分譲1530戸と、千葉県内でも有数の広さを誇る築54年の大規模団地だ。
良品計画、MUJI HOUSE、都市再生機構(UR)、千葉市は5月26日、花見川団地とその生活圏を活性化する協定を結んだ。「団地まるごとリノベーション」プロジェクトとして、これまでMUJI HOUSEが手掛けてきた住戸の内装だけでなく、外装や団地内の商店街、公園なども無印良品のテイストで改修する。また、地域を活性化するアウトドアイベントやワークショップなども企画する。
良品計画の堂前宣夫代表取締役社長(MUJI HOUSE代表取締役社長も兼任)は「団地には、ものすごく可能性があると考えています」と期待を話す。
良品計画とURは2012年から、「MUJI by UR」という取り組みで賃貸住宅の住戸内リノベーションの事業を手掛けてきた。
「このプロジェクトから、団地の魅力を感じています。建物も広くて、日当たりも風通しも良く、たくさんの緑があります。さらに、住んでいる人々の交流の場や、世代を超えたコミュニティーづくりの可能性があります。この大きな魅力に貢献したい思いが非常に強くあります。その思いから、“団地まるごとリノベーション”として、(住戸のリノベーションだけでなく)一歩広げたことに貢献したいと考えました」(堂前社長)
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