コロナ禍が始まる前の2019年。日本列島を熱狂させたラグビーのワールドカップが開催されました。われらが日本代表、ブレイブ・ブロッサムズは史上初のベスト8に進出。南アフリカには負けたものの、多くの感動を与えてくれました。筆者も、アイルランド戦での福岡選手のトライに涙した覚えがあります。
その2カ月前、テレビで放映された『ノーサイド・ゲーム』。社会人のラグビーチームのドラマを、見た方もいらっしゃることでしょう。この中で総務について語られている部分が、本記事のテーマです。
ウィキペディアには、下記のようにあらすじが紹介されています。
トキワ自動車経営戦略室次長の君嶋隼人は、滝川桂一郎が出したカザマ商事買収案件に反対する意見書で、滝川と対峙していた。この案件は、結局取締役会で見送られたが、それからおよそ3カ月後、君嶋は横浜工場総務部長に左遷させられる
横浜工場総務部長に「左遷」させられる──残念ながら、これが一般的な総務のイメージなのかもしれません。かく言う筆者も、リクルートに新卒で入社し、4年目に東京の立川にあるオフィスに勤務していたころ、営業目標を達成できず、次の期からは総務部に異動しました。これをどう捉えるか……。
しかし、こんなデータが飛び込んできました!
22年1月に世界最大級のビジネス特化型SNSである、LinkedIn(リンクトイン)が日本で初めて調査し発表した「今、日本で最も需要の高い仕事は何か(Jobs On the Rise)」のランキングです。LinkedInの求人データから、この5年間で求人需要が上昇した職種のトップ10を算出したとのことです。
その中で総務責任者が、堂々の第10位にランクインしたのです。ランキングは以下の通りでした。
この結果についてLinkedInは、下記のように解説していました。
トップになったカスタマーエンジニア、7位の採用スペシャリスト、10位の総務責任者など、経営を裏で支える要職の需要が高まっています。ここ数年、AI(人工知能)関連のエンジニアやデータサイエンティストなどが比較的スポットライトを浴びる職業でしたが、実はそうした人材と同じ位、組織の要となるポジションへのニーズがあるのです。
どうでしょう! 実は、総務に対する評価はこんなにも上がっているのです。
しかし、総務部門はなかなか評価されません。その大きな要因の一つに「分化の歴史」があります。どういうことでしょうか?
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