コクヨは、同社のIoT文具「しゅくだいやる気ペン」で取得したデータをもとに、親子のコミュニケ―ションと家庭学習習慣化の関係を調査した。その結果、親に「花マル」を日々もらっている子どもほど、学習の継続率が高い傾向にあることが分かった。
「しゅくだいやる気ペン」は、センター付きアタッチメントを鉛筆に取り付け、勉強への取り組みに応じてたまる「やる気パワー」をアプリで見える化する文具。書く、ほめるを繰り返す好循環を生み出すことで、親子のコミュニケーションを円滑にし、子どもが自発的に学習する習慣を後押しするという。2019年7月に販売を開始し、21年11月に累計出荷台数2万台を突破している。
同社では、花マルをつける習慣のある親の割合と、子どもの学習継続期間の関係を調査。1週間しか継続できなかった子どもの場合、花マルをつける習慣のある親の割合は24%程度に対し、15週継続できた子どもの場合、花マルをつける習慣のある親の割合が72%だった。「花マルをつけることで子どものモチベーションがあがり、学習習慣化につながっている」(同社)としている。
花マルをつけるタイミングは、子どもが学習を終えてから3分以内に花マルをつけている親が31%、1時間以内が57%。半数以上の親が子どもの近くで学習状況を見守っていることが分かった。
一方、学習を終えてから2時間以上経過して花マルを付けている親も一定数いた。共働きや家事などで忙しい親が増えている昨今、親の留守中に子どもが1人で学習に取り組んでいることが考えられる。親は仕事や家事が落ち着いたタイミングで、子どもの頑張りを確認して花マルをつけているようだ。
調査対象の親からは「花マルがたまっていく様子を毎日うれしそうに確認していた」(小2、男子の親)、「楽しんで取り組んでいる。家で1人で勉強する時に、ちゃんとやっていたかの目安にもなる」(小4、男子の親)といった声が聞かれた。
調査は、21年12月〜22年3月の期間に記録した「しゅくだいやる気ペンセンサー」のデータを使用。対象ユーザー数は1730件。
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