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営業管理職の81.4%が「コロナ禍で部下指導が難しくなった」 育成の課題は?コミュニケーション機会が減少

» 2022年05月19日 14時00分 公開
[ユウイワナイITmedia]

 営業管理職の81.4%が「コロナ禍で部下指導が難しくなった」と感じている──こうした結果が、プレセンスの調査で判明した。

photo 画像はイメージです(提供:ゲッティイメージズ)

 商談前後における部下との会話時間について、新型コロナ流行前よりも減少したかという質問に、合わせて73.2%の回答者が「かなりそう思う」あるいは「ややそう思う」と回答した。

photo プレスリリースより

 コロナ禍に機会や時間が減ったものを尋ねたところ、最も減少したのは「営業同行前後のランチ・ディナー」(41.8%)。次いで「商談前後の個別ミーティング」(39.2%)、「電車やタクシーの移動時」(32.9%)との回答が多かった。

photo プレスリリースより

 商談前後における部下とのコミュニケーション不足により生じているOJT(職場での部下指導・育成)上の課題を問う質問では、「部下の行動管理や商談進捗管理がしづらい」(55.7%)が最も多く票を集めた。次いで「部下の行動改善に向けた適切なアドバイスがしづらい」(53.2%)、「部下との信頼関係を構築しづらい」(41.8%)と続いた。

photo プレスリリースより

 多くの営業管理職が、コロナ禍での部下指導・育成に難しさを感じている理由として、部下との対面でのコミュニケーションが減少し、部下の行動管理や行動改善に向けてアドバイスしづらくなっている様子がうかがえる。

 同社は「今後もリモートワークや営業のオンライン化の動きが止まることは考えがたく、対面でのOJTは機会が限定的になる」と予想されることから、今後は“従来のOJTが担っていた役割を補完するOFF-JT(営業研修)の仕組み”が必要だと説明している。

 調査は22年4月12〜13日、同社が「オンライン商談を実施している、従業員数500人以上の企業」に所属する管理職経験3年以上の営業管理職を対象に実施し、108件の回答を得た。

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