小田急電鉄の「Thank you(サンキュー)カード」がSNSで度々話題になっている。例えば、ある利用者がカードを受け取ったことをTwitterに投稿したところ、リツイートが数万回され、数十万人のユーザーから「いいね」をされたことがあった。過去にも同じような投稿が何度もあり、少なからぬ反響があることが分かる。
サンキューカードは、「忘れ物を駅員に届ける」「体調不良で苦しんでいる人を看護する」といったように、“いいこと”をした利用客に感謝の気持ちを示すためのものだ。カードは全駅にあるが、同社の広報担当者によると「駅の混雑状況などによっては、必ずしもサンキューカードを渡せないケースもある」という。
カードには、「ありがとう」「Thank you」「お客さまのご厚意に感謝いたします」といったメッセージが記載されている。また、「Odakyu Electric Railway」の頭文字をとった「OER」や、Thank youを意味する「39」のマークもある。全体的に、自駅名を記した「駅名標」風のデザインだ。カードの配布を始めたのは2016年3月だが、19年11月から現在のデザインに変更しているという。
裏面には「このカードは、お忘れ物をお届けいただきましたこと ご協力いただきましたことへの 感謝の気持ちをお伝えするものです」と書いてある。忘れ物を受け取った駅員がハンコを押して渡すようになっている。
なぜ、同社はこのようなカードを配布しているのだろうか。広報担当者は「通勤時などの忙しいときに、忘れ物を届けるといった対応をしていただいたことへの感謝の気持ちを示すためです。忘れ物を駅員が責任を持って預かったことを証明する狙いもあります」と説明する。また、「サンキューカードは快く受け取ってもらっており、感謝の気持ちはお客さまに伝わっていると認識しています」とコメントした。
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