経歴だけは長いベテラン記者・編集者の松尾(マツ)と、幾つものテック系編集部を渡り歩いてきた山川(ヤマー)が、ネット用語、テクノロジー用語で知らないことをお互い聞きあったり調べたりしながら成長していくコーナー。交代で執筆します。
ヤマー 先週末(4月22日)、Twitterトレンドに懐かしいワードが入ってましたね。
マツ コロナ給付金ですよね。僕は申し込むのを忘れてもらえなかったトラウマが……。
ヤマー え、10万円を逃したってことですかw
マツ 逃しちゃいました。身分を証明するものが必要だというのでマイナンバーカード作るの待ってたらw こんなところにもらわれていたのかと(違う)
ヤマー トレンド入りした理由が、山口県阿武町による新型コロナ給付金の入金ミス報道で、給付金の対象者リストを銀行に渡した際の記録媒体がフロッピーディスクだったからなんですけど。今も使われているんですね。
マツ フロッピーディスク内蔵してるPC-9801なんかは今も工場の生産工程で使われているし、メンテナンスをしている会社もありますね。
ヤマー ファクトリーオートメーション用ですよね。今もPC-9801が高値で流通している要因といいますか。
マツ 98はFA用のFC-9801ってのもあったんですよね。
ただ、この記事でちょっと突っ込みたいのが、どのフロッピーディスクかってところなんですよ。
ヤマー なるほど?? 2HDじゃないのでは説ですかw
マツ 2HD、2DDとで容量の違いがあって、PC-9801だと2HDは1.2MB、2DDは640KBで、DOS/Vマシンだと1.44MB、720KBだとか、98でもMS-DOSのフォーマット時に/9オプションを付けると720KBになってPC互換機やMacとやり取りしやすくなったりとか、Macの2DDは800KBだとか、98の1.2MBフロッピーを読み書きするドライブがMac用に出ていたりとか、DOS Mounterとか……。ああ、止まらない。
いや、そういう問題じゃなくて、そもそもこれは3.5インチなのか5インチ(5.25インチ)なのか8インチなのかというところです、ツッコミどころは。PC-9801だけでもこの3種類が使われていたので。
ヤマー 8インチフロッピーなんて生まれてこの方見たことないですよ。中学時代の物理部室に置いてあったPC-9801が5.25インチだったかなぁ……。
マツ うちには8インチの外付けドライブがありました。初代PC-9801はFDD(フロッピーディスクドライブ)がないやつで、8インチのFDDを買って使ってました。純正じゃなくて、サードパーティー製だったかな。FDD内蔵したのは、640KBがPC-9801F、1.2MBはPC-9801Mが最初だったな。
でまあ、容量はほぼ変わらずにサイズだけが5.25インチ、3.5インチと小さくなっていって。そこでほぼ固定。
2インチとか2.5インチ(Quick Disk)とか3インチもありましたけどそれは置いといて。
AppleもApple ][やLisaのときには5.25インチFDDだったんですが、Macintoshから3.5インチにスイッチ。LisaをMacintoshアプリの開発マシンに仕立て直したMacintosh XLは、Lisaでは5.25インチFDDだったのを3.5インチに入れ替えています。うちにあるのはこのタイプ。
このときにソニーと組んで。でも、MacのFDDにはイジェクトボタンがないのが自慢でした。
ヤマー オートイジェクト懐かしい……。引っかかったらピンで穴の中を押さないと出てこないやつですね。
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