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スマートグラス「Nreal Air」、実はこう使うと面白い 意外な最適解は?(1/4 ページ)

» 2022年04月27日 10時56分 公開
[西田宗千佳ITmedia]

 筆者は、3月に発売されたスマートグラス「Nreal Air」を愛用している。発売直後にレビューをしたが、これもずいぶん読まれたようだ。

 一時、この製品はかなり品薄だったのだが、ようやく出回り始めたようで、ネット上でも購入報告が増えてきている。

 先日、購入者を含めた幾人かが集まり、「Nreal Airでいろいろな機器をつないでみよう」という私的な体験会があった。筆者もやってみたことがない使い方や機器連携の話を聞けて、なかなか勉強になった。

 そこで今回は、「Nreal Air、実はこう使うと面白い」という話をまとめてみよう。

 別に話はNreal Airそのものに限定される話ではない。今後、いろいろな「ディスプレイとして使えるスマートグラス」が増えてくると予想される。それらをどう使うのか、そこでのアイデアになりそうだ。

この記事について

この記事は、毎週月曜日に配信されているメールマガジン『小寺・西田の「マンデーランチビュッフェ」』から、一部を転載したものです。今回の記事は2022年4月18日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額660円・税込)の申し込みはこちらから。さらにコンテンツを追加したnote版『小寺・西田のコラムビュッフェ』(月額980円・税込)もスタート。

改めて「Nreal Air」とは何か

 ちょっとNreal Airの概要をおさらいしておこう。

 Nreal Airは大きめのサングラスのようなデザイン。内部に片目1920×1080ピクセルのマイクロOLEDディスプレイが組み込まれており、ハーフミラーを使い、視界の上に半透過でその映像が見える。

photo Nreal Air。ゴツいサングラスのような形状で、まだ「気軽にメガネのように」とまではいえないが、従来のHMDに比べると使いやすいものになった

 内部にバッテリーはなく、基本的にはスマートフォンやPCとつないで使う。USB Type-Cで接続するDisplayPort対応のディスプレイになる。

 対応Androidスマートフォンを使った場合、「Nebula」というNreal公式プラットフォームを使い、いわゆる3DoFでのARアプリを使えるようになる。コントローラーとしてはスマホを使う。

 本来メーカーが狙っているのは、この「Nebula」をベースにしたAR環境での利用だろう。だが現状、この環境で使えるアプリは少なく、用途としてもそこまで魅力的な状況ではない。

 現実的なところとして、「画質がよく、従来のものよりもかけやすいメガネ型ディスプレイ」といった方がいいだろう。発色こそ少々色温度が低すぎる気がするが、解像度・輝度・画素密度とも、かなり満足度が高い。PCにつないだ時でも、文字がちゃんと読める。これが4万円以下で買えるというのは、現状ベストな選択だと思う。

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