あなたの職場には「仕事ができない人」がいないだろうか? 「全くあいつときたら……」「使えないなぁホントに!」と舌打ちしたくなる人のことだ。どんな職場でもいないことはないであろう。
過去2回のコラムでは、クロスボーダーM&Aやアセアン財閥について書いてきたが、今回は趣向をガラッと変えて、仕事ができない人の特徴とその理由について考えてみたい。
仕事ができない人の特徴を挙げると、おおよそこんな風ではないだろうか。
これらを要約すると、仕事ができない人に欠けているのは
(1):タイムマネジメント能力
(2):相手目線に立っての発想力、もしくは共感性・協調性
(3):コミュニケーション能力
(4):自己分析力・改革力
ということだろうか。
名門大学を出て学歴が高いといわれる人でも、このような能力を持ち合わせていないケースが少なからず存在する。プライドばかりが高くて、クライアントからの評判は悪く、同僚からも敬遠されるような困った人だ。有名大学を出て鳴り物入りで配属されてきた新人クンが「使えないヤツ」だった場合、仕事に厳しい先輩OLたちがランチを食べながら、その「困ったくん」を評定している様が目に浮かぶ。
「●●くんってさぁ、T大だったよね」
「しかも高校はK高だよ」
「うわーエリートじゃん」
「で、何であんな風なわけ?」
「頭はいいんだろうにねぇ……残念!」
随分厳しいランチ会議であるが、私もダメ出しをさせていただこう。特に最後の「頭はいいんだろうに」に一言。顧客を怒らせ、自己分析ができない人は、決して頭がいいとはいえない。それなら「K高→T大」はどう説明できるのか? 彼女達の会話から察するに、K高もT大も有名校のようだ。企業に入社するときと違い、入学試験には人となりを審査する面接が存在しないケースも多い。だから成績さえ良ければ、名門といわれる学校にも入学できてしまうのだ。
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