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「Google Pixel 6/6 Pro」正式発表 カメラ一新、5000万画素の大型センサー 初の自社チップも(1/3 ページ)

» 2021年10月20日 02時00分 公開
[山川晶之ITmedia]

 米Googleは10月19日(現地時間)、新型スマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を発表した。自社開発したプロセッサ「Google Tensor」を搭載しており、本体デザイン、カメラユニットなどを一新。価格はPixel 6が7万4800円から、Pixel 6 Proが11万6600円から。同社オンラインストアの他、Pixel 6はソフトバンクとKDDI、Pixel 6 Proはソフトバンクが取り扱う。

Google初の自社チップ「Google Tensor」搭載

 Google Tensorは米Googleが4年の歳月を掛けて自社開発したオリジナルチップ。プロセスルールは5nm。8コア構成で「Cortex X1」2コア、「Cortex A76」2コア、「Cortex A55」4コアを採用する。GPUは「Arm Mali-G78」を20コア搭載。L3キャッシュは4MB、システムレベルキャッシュは8MB。同社によると独自チップではあるが既存アプリとの互換性は確保しているという。

自社開発したプロセッサ「Google Tensor」

 前モデルの「Google Pixel 5」に搭載されたQualcomm Snapdragon 765Gと比較して、CPUは80%、GPUは370%高速化。機械学習処理も強化され、複雑な機械学習を低電力で実行できるとする。セキュリティコプロセッサ「Titan M2」を搭載し、セキュリティコア、Trustyを含めた複数レイヤーのハードウェアセキュリティを実現。Pixel 6/6 Proのセキュリティアップデートはこれまでで最長の5年間を保証する。

5年間のセキュリティアップデートを保証

 高速な機械学習処理を生かし、メッセージや動画を即座に翻訳できるライブ翻訳に対応。TwitterやInstagram、LINEなどで送られてきた英語などのメッセージを即座に日本語に翻訳。日本語で入力した文章も即座に別の言語に翻訳してくれる。音声認識の精度も上がり、ボイスレコーダーアプリでは日本語の書き起こしにも対応した(β版)。後述するが、画像処理の精度/速度も向上しており、HDRの性能向上、顔検出、肌の色調のレンダリング、手ブレ補正、オートフォーカスなどにもGoogle Tensorの性能が生かされているという。

ボイスレコーダーアプリは日本語の書き起こしに対応した
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