ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

トランプ前大統領の新SNS、「マストドン」コード無断利用で開始前から存続の危機

» 2021年10月23日 08時18分 公開
[ITmedia]

 フリーソフトウェア、オープンソースソフトウェアプロジェクトを支援する非営利団体Software Freedom Conservancy(SFC)は10月21日(米東部時間)、ドナルド・トランプ前米大統領が20日に発表した新SNS「TRUTH Social」が「Mastodon」のコードを無断で利用することにより、オープンソースソフトウェアライセンス契約に違反したと指摘した。

 sfc 公式ブログより)

 SFCは、TRUTH SocialのテストサイトはAGPLv3のMastodonプラットフォームに基づいて構築されているにもかかわらず、ソース全体を開示していないことがライセンス違反だとしている。

 truth サービスへの参加申し込みページ

 「30日以内にソースを提供しない場合、ソフトウェアの権利と許可は自動的かつ永続的に終了する。あなた(トランプ氏のこと)が不動産業界の大物でも、リアリティショーのスターであっても、元米大統領であっても、AGPLv3は例外なく機能する」とSFCの代表取締役、ブラッドリー・M・クーン氏は述べた。

 同氏は「ライセンスは意図的に(われわれが好きではない、意見を異にする人々を含む)すべての人を平等に扱うが、すべての人はコピーレフトライセンスと同じルールの下で行動する必要がある」とも語った。

 トランプ氏のメディア企業Trump Media & Technology Group(TMTG)が30日以内にソースを開示しなければ、SFCに提訴される可能性がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.