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ドコモの通信障害、順次復旧 原因は「工事に伴うネットワーク輻輳」

» 2021年10月14日 20時50分 公開
[山川晶之ITmedia]

 10月14日午後5時ごろから発生していたNTTドコモの通信障害について、同社は取材に対し、午後7時57分ごろに復旧したと明らかにした。ただし、復旧直後はアクセスが集中するため、輻輳(ふくそう)の関係で繋がりにくくなるケースがあるとしており、この影響で今も一部で繋がりにくい状況が続いているという。

【修正履歴:2021年10月14日午後10時 当初「全面復旧」としていましたが、追加の取材に基づいてタイトルを「順次復旧」とした上、通信状況を追記しました】

原因は「ネットワーク工事の切り戻しに伴う信号量増大によるネットワーク輻輳」

 通信障害は全国で発生。音声通話とデータ通信が使いづらい状態が続いた。Twitterでは通信障害に関するキーワードがトレンド入りしており、「圏外になる」「3Gでしか通信できない」といった報告の他、データ通信は可能だが音声通話が使えないといった声が上がっていた。

障害発生直後に編集部でテストコールにかけてみたところ通信できなかった

 障害の原因について同社は「ネットワーク工事の切り戻しに伴う信号量増大によるネットワーク輻輳」と説明。ユーザーの影響範囲は不明だが、全国規模で発生したことと事故から復旧まで2時間以上経過したことから、電気通信事業法で定める「重大な事故」に該当する可能性もある。重大な事故に当たる場合、電気通信事業者は総務省への速やかな報告を義務付けられている。

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