「空飛ぶクルマ」万博での実用化目指す ドローンで実証実験機体の公開も(1/2 ページ)

» 2021年10月25日 09時40分 公開

 「空飛ぶクルマ」を開発するスタートアップ企業SkyDrive(東京都新宿区)は10月22日、2025年大阪・関西万博でのエアタクシーサービスの実現と、30年の本格事業化を目指し、大林組、関西電力、近鉄グループホールディングス、東京海上日動火災保険と共同で、「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施した。

空飛ぶクルマ 万博での実用化を目指し空飛ぶクルマの実証実験

 大阪港で実施した実験では、「カーゴドローン」を使って海上飛行を実演。使用されたドローンはSkyDriveが開発し、物流ドローンとしてすでに販売されている「SkyLift」で、 全長1.2メートル、全幅1.8メートル、全高1.0メートル.機体重量35キロ、輸送される荷物の可搬量は最大で30キロ。

空飛ぶクルマ 実証実験で使用されたドローン

 なぜ、ドローンで実験をしているのか。ドローンと空飛ぶクルマは、共にモーターと8枚のプロペラを回転させて飛行するため、原理は同じである。そこで、今回の実験を通して海上での風や潮の影響、バッテリー消費、充電頻度などのデータを収集・分析し、空飛ぶクルマの開発に生かすとしている。

 公開された実験では、ドローンは自動操縦で高度20メートルまで上昇し、海上方向へ50メートルほどの距離を約3分かけて往復。ドローンは安定した飛行性能を見せた。 

空飛ぶクルマ (画像:skydrive社提供)
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