マッチングアプリTinder 「ワクチン接種状況」を表示できる新機能を開始

» 2021年10月14日 11時48分 公開
[ITmedia]

 マッチングアプリ「Tinder」を運営する米Tinderは、同アプリ内でワクチンの接種状況などをプロフィールに表示する新機能「ワクチンセンター」を10月15日から導入する。

Tinderは、ワクチンの接種状況などをプロフィールに表示する新機能「ワクチンセンター」を導入(以下Tinder提供)
新機能ワクチンパスポート

 同機能は、「ワクチン接種状況」や「ワクチン接種に対する考え方」などを表現したオリジナルのステッカーをプロフィールに表示することで、メンバーと呼ばれるユーザーそれぞれの価値観を反映できるようにした。ステッカーは、「一緒に免疫をつけよう」「もうすぐ接種予定」「ワクチン接種済み」の3種類。

Tinderオリジナルステッカー

 また厚生労働省の「コロナワクチンナビ」と連携し、ワクチンセンター内に貼られたリンクから近くのワクチン接種会場の案内などを確認もできるようにした。

 Tinderでは、新型コロナワクチン接種が本格化し始めた7月以降、自分のプロフィール欄に「ワクチン」や「接種」というワードを使うメンバーが急増したという。

 7月の1ヵ月間、日本では「ワクチン」を含んだプロフィールが前月比で2.4倍に、1月と比較すると68倍に増えた。さらに「接種」を含んだプロフィールは、前月との比較で2.3倍、1月との比較で115倍にも増加している。

ワクチン接種状況をプロフィールへ

 この結果からTinderのメンバー間ではマッチ相手にワクチン接種の状況を確認したり、自分が接種済みであることをアピールポイントとしたりする傾向が見えたため、同社はメンバーのニーズに対応するため新機能の導入に踏み切ったという。

 同社の2020年の収益は14億ドル(約1589億円)で、対前年18%の伸びを示している。また、21年第2四半期の収益は対前年同期比で26%増となり、コロナ発生以来、最高の増加率となった。ワクチン接種率の上昇に伴いTinderの直接収益も増加している状況だ。

2021年第2四半期の直接収益

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