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JTは「Ploom X」で「IQOS」に勝てるか 国内事業トップが「真摯に反省する」と語る理由国内たばこ事業CEOに聞く【前編】(1/4 ページ)

» 2021年10月14日 06時00分 公開
[上間貴大ITmedia]

 JTが7月、「最重要カテゴリー」と位置付ける高温加熱型の加熱式たばこデバイス「プルーム・エックス(Ploom X)」を発売した。

加熱式たばこ

 国内の加熱式たばこ市場は、フィリップ モリス ジャパンが展開する「IQOS(アイコス)」の独走状態。それに続くのが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの「glo(グロー)」、JTは3番手と後塵を拝している。

 シェア奪取を狙いJTが投入したPloom Xは開発に約2年を要し、初めて海外たばこ事業を担うJTインターナショナル(JTI)と共同開発を進めた製品。「グローバル共通モデル」として今後はロシアなど海外でも発売する計画だ。

 Ploom Xは従来品と何が違うのか、そして加熱式たばこ市場での巻き返しを図るためにJTが進める戦略は? 同社のたばこ事業本部、国内たばこ事業CEO福地淳一専務執行役員がインタビューに応じた。前編では、グローバルモデルと位置付けるPloom Xの狙いを聞く。

加熱式たばこ 福地淳一(ふくちじゅんいち) 1990年に日本たばこ産業(JT)入社。2012年に執行役員、 19年に常務執行役員、20年1月より専務執行役員 たばこ事業本部 国内たばこ事業 CEO。東京都出身。
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