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メガネ型デバイス「JINS MEME」に新モデル 小型軽量化で価格は半分 「テック好きでなくてもかけられるように」

» 2021年10月06日 13時35分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 ジンズは10月6日、内蔵センサーでまばたきや視線の移動を計測できるメガネ型デバイス「JINS MEME」(ジンズミーム)の新モデルを14日に発売すると発表した。「テック好きでなくてもかけられるように」(田中仁CEO)として、旧モデルでは鼻当て・つる部分に分散していたセンサーやバッテリーを小型化し、鼻部分に集約することで軽量化。デザインも一新し、本体価格は度付きレンズ込みで1万9800円(税込)に値下げした(旧モデルは消費税8%で4万2120円)。

photo 新モデルのJINS MEME(ブラウンのウェリントン)

 眼球の、角膜側にプラスの電位、網膜側にマイナスの電位を帯びている特徴を活用。眼球の動きによって発生する電位差をセンサーで読み取る仕組み。ジャイロセンサーや加速度センサーも搭載し、姿勢なども計測できる。

旧モデル(左)、新モデル(右)

 フレームやカラーのバリエーションも追加。旧モデルはメガネ型2種類、サングラス型1種類の全3種類だったが、新モデルはメガネ型で黒のスクエアやブラウンのウェリントンなど計8種類、サングラス型でグレーやライトブラウンなど計4種類用意する。サングラス型のみ度付きレンズは別料金。メガネ型については、度なしのブルーライトカットレンズを取り付けたモデルも2万3100円で提供する。

サングラス型(左)、メガネ型(右)

 データの記録などに使えるスマートフォン向けアプリも提供する。料金は初年無料、2年目以降は月額500円か年額5000円。本体のセンサーで取得したユーザーの姿勢や座っていた時間、立っていた時間といったデータをBluetoothで受信し記録する他、まばたきや視線のデータから作業への没入度、集中度を独自のアルゴリズムで分析して算出する機能を搭載する。

アプリのUIのイメージ

 アプリには、ヨガやストレッチ、瞑想のやり方を指導し、姿勢の矯正や緊張の緩和を促す機能も搭載。姿勢の悪化や、長時間の緊張を検知したとき、メッセージで通知する機能も備える。当初はiOS版のみで、11月にAndroid版を提供する予定。

 JINS MEMEを活用するアプリとして、センサーで取得した情報を基に、バーチャルYouTuberのようにアバターを動かせる「JINS MEME VTUNER」も11月下旬にリリース予定。JINS MEMEで取得した視線の情報を基にPCなどを操作できるようにする「JINS MEME CONTROLLER」も開発中という。

photo 新モデルのJINS MEMEを身に付けた田中CEO

 「コロナ禍で社会がデジタルシフトし、リモートワークでオンとオフの境界がなくなった結果、(仕事中も)セルフマネジメントが大切な時代になってきている。5年以上前から着手してきたプロジェクトだが、くしくもコロナ禍にマッチした製品になったのではないか」(田中CEO)

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