米Facebookは9月27日(現地時間)、仮想空間「メタバース」について、今後2年間で約55億円(5000万ドル)を投資すると発表した。新たに研究基金を立ち上げ、パートナー企業や団体による、XR(AR、VR、MRなどの総称)技術の研究などを支援する。
メタバースとは、VR技術などを活用し、アバターの姿になって他者と交流できる仮想空間を指す。投資の背景については「メタバースは自社だけで構築できず、他社の製品なども必要になる。そしてこれらの製品の多くは、実現に10〜15年かかる」と説明。この間に研究を進め、メタバースにおける経済の維持やプライバシー、安全性といった課題に対応するテクノロジーを構築するとしている。
パートナーには、VRアートを制作する南アフリカの企業Electric Southや、XR技術を開発するナイジェリアImisi3Dなどを採択した。パートナー企業や団体は随時追加する方針。
Facebookは2019年にソーシャルVR「Facebook Horizon」を発表した他、21年8月にバーチャル会議室「Horizon Workrooms」の提供を始めるなど、メタバースの構築に向けた取り組みを進めている。
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