沖縄市園田のステーキハウス四季本店で、1972年の創業時から輝いていた縦型のネオン看板が老朽化のため、6日に撤去された。創業者の當山政順さん(82)は「お客さまが入るように、とにかく大きく目立つように作った」。米兵から人気の出た鉄板焼きステーキは、今では県民にも親しまれている。當山さんは「49年間、お店を支えてくれた」と感謝した。(編集委員・照屋剛志)
ステーキハウス四季は、沖縄が日本に復帰した72年8月に沖縄市上地の通称「中の町なかどおり」に開店した。
店は国道330号やゲート通りから、通り1本裏手にあったため、當山さんは「ゲート通りからも見えるように目立つ看板にこだわった」と説明した。縦型で高さ6メートル、幅2メートルの看板は当時としてはかなり大きく、同業者から作り方などの問い合わせも多かった。
ただ、ネオン看板に多額の費用をかけた割には、開店直後は客が来なくて気をもんだという。当時は珍しかった鉄板焼きスタイルは徐々に浸透し、米兵を中心に人気を集めた。現在は、浦添市や北谷町などで4店舗を展開している。
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