キャッシュレス化の進展にともない、さまざまな決済方法が普及を始めているが、その中でも世界的に大きな潮流となっているのがBNPLだ。これは、「Buy Now Pay Later」の略で、いわゆる「後払い」サービスのことを指す。
BNPLはクレジットカードに代わる決済方法として、世界各国で急速に伸びているが、それはなぜか。国内BNPL市場で40%程度のシェアを持つトップ企業ネットプロテクションズによると、実は国ごとに理由は異なるようだ。
まず欧米豪では、「クレジットカードの利用が減ってBNPLにシフトしている」(ネットプロテクションズの長谷川智之シニア・プロデューサー)状況だ。これは欧米豪の決済慣習に理由がある。クレジットカードの利用には基本的に金利がかかる一方で、欧米のBNPLサービスは4分割程度までは金利がかからないという特徴がある。
そのため、クレジットカードを持っていても、金利を避けるためにあえてBNPLを使うという動きが起きている。
他方、やはりBNPLが伸びている東南アジアは別の理由だ。EC市場が急拡大している半面、クレカ保有率は8%に過ぎず、銀行口座保有率も55%しかない。そんな中で、スマホだけは1人1台以上普及しており、スマホ決済と併せてBNPLが使われている。
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