技術的負債はなぜ溜まる? 大企業だけではない「バックログ積み上がり問題」CIO Dive

技術的負債は歴史ある大企業だけの問題ではない。大企業だけでなく、リアルタイムで市場に対応し続けるようなスタートアップにおいても技術的負債の山が詰みあがっているという。CIOは技術的負債解消に向けて何に取り組めばよいだろうか。

» 2021年07月28日 11時30分 公開
[Roberto TorresCIO Dive]

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CIO Dive

 企業は、テクノロジーが進化するにつれて技術スタックを拡大し、多くの場合、より迅速な展開や新しいサービスの追加という名目で技術的負債を蓄積する。アップグレードのためにシステムをシャットダウンすることはめったになく、決断を延ばしにすることが多い。

 「技術的負債の管理は穴の開いたボートを水に浮かせておくのと少し似ていて、脱出するか、穴をふさぐか、という選択肢になる」と、調査会社Info-Tech Research Groupのシニアリサーチアナリスト、アンドリュー・シャープ氏は言う。

10人中7人が「詰みあがった技術的負債の“火消し”で忙殺」される

 ほとんどの技術リーダーは、技術的負債がIT管理の課題であることを認めている。2021年7月8日に発表されたOutSystemsのレポートによると(注1)、521人のIT意思決定者を調査したところ、ITリーダーの10人に7人は、技術的負債がイノベーションの能力を根本的に制限していると述べている。別の61%は技術的負債が企業の業績を低下させていると述べ、64%は今後も事業に影響を与え続けると述べている。

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