テクニカルサポート詐欺、日本人の3人に1人が遭遇 傾向と対策は――Microsoft調査「特に注意すべき層」も判明

Microsoftのテクニカルサポート詐欺に関するグローバル調査によると、過去12カ月の詐欺遭遇率は、日本が29%で世界で最も低いものの、特に注意が必要な層もあることが分かった。

» 2021年07月27日 13時00分 公開
[金澤雅子ITmedia]

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 Microsoftは2021年7月26日、「テクニカルサポート詐欺」とその消費者への影響に関する「テクニカルサポート詐欺グローバル調査 2021」の結果を発表した。

 ポップアップ表示などを利用してテクニカルサポートになりすました詐欺行為を働こうとする「オンラインを通じたテクニカルサポート詐欺」は世界中で横行しており、あらゆる年齢層の人々が狙われている。Microsoftには、毎月、全世界で約6500件のテクニカルサポート詐欺被害者からの報告が寄せられている(この数値は2020年の月当たり平均値1万3000件から減少しているという)。

 そこでMicrosoftでは、テクニカルサポート詐欺の問題が世界的にどのように変化しているかを理解し、オンラインで安全に過ごす方法について消費者を支援する取り組みを強化するために、日本、オーストラリア、インド、シンガポールといったアジア太平洋(APAC)地域の4市場を含む16カ国を対象に今回の調査を実施した。同社は2018年と2016年にも同様の調査を実施している。

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日本でも3人に1人が遭遇 「特に注意すべき層」は誰か

 2021年の調査結果によると、過去12カ月に日本で詐欺行為を経験した消費者の割合は29%で、調査対象国16カ国の中で最も低い数値だった。この結果は、2018年の調査結果の36%から減少しており、世界平均の59%(2018年は64%)を30ポイントも下回った。

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