米Facebookが7月28日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月)の決算は、前期に続き新型コロナの“巣ごもり需要”により、売上高、純利益ともに第2四半期としての過去最高を更新した。売上高は前年同期比56%増の285億8000万ドル、純利益は101%増の103億9400万ドル(1株当たり3ドル61セント)だった。営業利益率は前年同期比10ポイント増、前期比3ポイント減の43%。
売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は278億9000万ドル、1株当たり純利益は3ドル3セント)を上回った。
収益の伸びの主な要因は、広告当たりの平均価格が前年比で47%上昇し、配信される広告の数が6%増加したこととしている。広告収入の伸びは、年内は今後も主に価格上昇によって促進されると同社はみている。
MAU(月間アクティブユーザー数)は7%増の28億9500万人。DAU(日間アクティブユーザー数)は7%増の19億800万人だった。
今後については、前年比の売上高成長率は大幅に鈍化すると予想した。「規制やプラットフォームの変更、特にAppleのiOSアップデートにより、広告ターゲティングへの逆風が強まると予想される。これが第3四半期に大きな影響を与えるとみている」としている。
Facebookに対しては米連邦取引委員会(FTC)が独禁法で提訴している他、ジョー・バイデン米大統領が誤情報で人々を殺していると発言した。
「iOSアップデート」は、iOS 14.5のATT機能を指す。調査会社Flurryによると、ユーザーの88%はアプリのトラッキング許可カード表示でトラッキングしないことを選択しているという。
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