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Googleの親会社Alphabet決算、過去最高を更新 YouTubeはNetflixに迫る

» 2021年07月28日 06時15分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 Googleを傘下に持つ米Alphabetは7月27日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比62%増の618億8000万ドル、純利益は166%増(約2.7倍)の185億2500万ドル(1株当たり純利益は27ドル26セント)で過去最高を更新した。主力の広告全体が69%増だった他、巣ごもり需要でYouTube広告は83%増、クラウドサービスのGoogle Cloudは54%増と好調だった。

 売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は561億6000万ドル、1株当たり純利益は19ドル34セント)を大きく上回った。

 alphabet 1 Alphabet全体の業績

 前年同期はコロナ禍の影響で広告収益が大幅に鈍化していた。

 YouTube広告の売上高は70億ドルで、これは20日に発表されたNetflixの同四半期の売上高73億4000万ドルに迫るものだ。

 AlphabetとGoogleのCEOを務めるスンダー・ピチャイ氏は発表文で、「第2四半期には、世界中でオンラインアクティビティの流れが高まり、われわれのサービスが多くの消費者や企業の役に立ったことを誇りに思う。AIやGoogle Cloudへの長期的な投資は、すべての人々のデジタル体験を大幅に改善するのに役立っている」と語った。

 セグメント別では、Google Services(広告、Android、Chrome、ハードウェア、Googleマップ、Google Play、検索、YouTube)の売上高は63%増の570億6700万ドル。YouTubeの広告以外による収入(YouTube Premiumのサブスクリプション料金など)やPixelなどのハードウェア、アプリストアの売り上げなどを含む「Googleその他」の売上高は29%増の66億2300万ドルだった。

 Google Cloudの売上高は54%増の46億2800万ドルだった。営業損失は5億9100万ドル。前年同期の営業損失は14億2600万ドルだった。Googleは5月末に「Googleフォト」での容量無制限無料バックアップサービスを終了した

 AlphabetのOther Bets(ムーンショット部門のCalico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Wing、Xなど)の売上高は30%増の1億9200万ドル、営業損失は13億9800万ドル。前年同期の営業損失は11億1600万ドルだった。

 alphabet 2 セグメント別業績

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