ファミリーマートとセブン‐イレブンが「カレーパン」に注力している。
セブンは6月28日の週から都内で「お店で揚げたカレーパン」(149円)を順次発売。現在は販売エリアを神奈川県と東海エリアに拡大している。店内調理をしているのが特徴で、レジ横という“一等地”のショーケースに並んでいる。
セブンは袋に入ったカレーパンも販売しているが、広報担当者によるとパン生地や中の具は異なるという。通常のカレーパンは具がスパイシーなのに対し、お店で揚げたカレーパンはフォンドボーと野菜のうまみを訴求。生地もサクサクとした食感が楽しめるように工夫している。30〜50代の男性を中心に支持が広がっており、想定を上回る売れ行きだ。
これまでもセブンは、実験的に一部エリアで店内で揚げたカレーパンを販売していたが「今回は期間限定ではない」(広報担当者)。定番商品として育てていくとともに、販売エリアの拡大を目指している。
なぜ、カレーパンに注力するのか。カレーパンは商品としての認知度が高く「揚げたて」という付加価値が支持されやすい。また「揚げたてのカレーパンを購入できる場所はそれほど多くない」(広報担当者)という分析も背景にある。セブンの店舗網で「揚げたてのカレーパンを食べたい」というニーズに対応する。
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