急増する「ガシャポンのデパート」 売り上げ目標2倍を達成した“うれしい誤算”とは仕掛け人を直撃(1/4 ページ)

» 2021年07月21日 05時00分 公開
[唐仁原俊博ITmedia]

 バンダイナムコアミューズメントが運営するカプセルトイ専門店「ガシャポンのデパート」が急激に増えている。1、2号店を2020年8月にオープンした後、全国28店舗で営業するまでになった(7月16日時点)。どういった点が支持されているのだろうか。

国内最大規模の「ガシャポンのデパート池袋総本店」(提供:バンダイナムコアミューズメント、以下同)

かつては「不良のたまり場」

 かつては「不良のたまり場」とも言われたゲームセンター。しかし、それも今や昔の話だ。最近では、明るく、クリーンで、家族そろって遊びに行けるような安心・安全な娯楽施設に生まれ変わりつつある。

 要因のひとつが、かつてゲームセンターの顔だったアーケードゲームやメダルゲームが衰退トレンドだということ。もうひとつが、逆に、クレーンゲームに代表されるプライズゲーム(商品の獲得を目的としたゲーム)が伸びているということだ。

 それに伴って「アミューズメント施設」と呼ぶにふさわしい新しい業態も登場している。そこで存在感を示しているのがバンダイナムコアミューズメントだ。

 トランポリンやクライミング、ロープウォークといったアスレチックを屋内で楽しめるようにした「スペースアスレチック トンデミ」、バラエティ番組を連想させるような仕掛けを多く盛り込んだバラエティスポーツ施設「VS PARK」など、従来の「ゲームセンター」という言葉からは連想できないような新機軸を続々と送り込んでいる。

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