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最も平均年収が高いIT職種 2位は「プリセールス」 1位は?就職人気から占う今後のIT業界

» 2022年01月26日 12時00分 公開
[ITmedia]

就職人気から占う今後のIT業界:

エンジニアをはじめとするIT人材は今やIT業界のみならず、さまざまな業界のDXを支える存在だ。このコーナーでは、調査会社などが発表している就職人気ランキングから、向こう数年のIT業界・IT人材動向のヒントを探っていく。

 IT業界で最も平均年収が高い職種は「プロジェクトマネジャー」。パーソルキャリアが展開する転職サービス「doda」(デューダ)が公開した「IT職種の平均年収ランキング2021」によると、プロジェクトマネジャーが671万円(前年比7万円増)で最も平均年収が高いことが分かった。

IT職種での平均年収ランキング

 トップ10は、2位がプリセールスで630万円(前年比28万円減)、3位はITコンサルタントで585万円(同1万円増)、4位はIT戦略/システム企画で576万円(同1万円増)、5位は研究開発で531万円(同13万円減)、6位はデータサイエンティストで512万円(同4万円減)、7位はシステム開発/運用で467万円(同6万円減)、8位はセキュリティエンジニアで445万円(前回ランクインせず)、9位はパッケージ/システム導入で439万円(同13万円減)。10位には438万円(25万円減)だったサーバエンジニアがランクインした。

 トップ11以降は、ネットワークエンジニア(433万円、前年比22万円減)、制御系ソフトウェア開発(425万円、同2万円減)、スマホアプリ/ネイティブアプリ系エンジニア(413万円、同30万円減)、Webサービスエンジニア(413万円、同6万円減)、テクニカルサポート(411万円、同2万円増)、SE/プログラマー(404万円、同13万円減)、データベースエンジニア(401万円、前回ランクインせず)、運用/監視/保守(368万円、同13万円増)、デバッグ/テスター(367万円、同12万円減)、ヘルプデスク(345万円、同3万円減)となった。

 IT職種全体の平均年収は438万円で2020年の調査より14万円減少したものの、全職種の平均年収と比較すると、IT職種の方が35万円高かったという。20年比較で年収が増えたのは4職種、減ったのは14職種、ランク外からランクインしたのが2職種。金額は減少傾向だが、ランキングの順位に大きな変動はなく、トップ7までは過去5年間変動していないという。

IT職種全体の平均年収の推移

 調査は、20年9月から21年8月の1年間にdodaのエージェントサービスに登録した正社員45万人のデータから、IT関連業種/IT職種で正社員として働く20〜65歳までをピックアップし、平均年収としてまとめている。

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