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セル結合は悪? 「1+1=4」になるExcelの罠がTwitterで話題に

» 2022年01月21日 15時58分 公開
[松浦立樹ITmedia]

 一見すると同じ式なのに計算結果が変わる、しかも1+1が4になる──Excelのこんな仕様がTwitterで話題になっている。「セルの結合」が原因で、セル結合の扱い方についてさまざまな意見が寄せられている。

 話題の元になった画像を投稿したふじた(@nfujita55a)さんは、2種類のSUM関数の計算結果を提示。計算に使う数値や足したセルの数などに違いはなく、関数の引数とする範囲が1行違うことしか変わった点は見受けられない。しかし、計算結果は一方が「2」であるのに対し、もう一方は「4」と異なっている。

 このような結果を生じたのは、旧バージョンのExcelの仕様が原因のようだ。旧バージョンの一部では、別のセルからコピーした数値を結合したセルにペーストする場合、結合元になったセルのそれぞれに数値が入力される仕様になっているという。

 今回であれば、3つのセルを1つに結合していたことから「1」が3つのセルに入力されることになり、見た目上は「1+1」にもかかわらず、実際には「1+1+1+1」が実行されていたということだ。

実際には「1+1+1+1」が実行されていた

 米Microsoftは「Excel 2000」と「Excel 2002」「Excel 2003」「Office Excel 2007」「Excel 2010」でこの問題が起こる場合があると案内。回避方法として、貼り付け機能を利用してペーストを行うか、データをペーストする前に、一度セルの結合を解除してからペーストし、その後再び結合する方法の2つを紹介している。

 ふじたさんのツイートを見たTwitterユーザーからは「結合したセルを数式に使うのは怖い」など集計対象のセルには結合をかけないほうがいいという声の他「セル結合は悪」といったセル結合自体に対する反対意見も見られた。

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