凸版印刷は7月12日、法隆寺の国宝「金堂」を立体計測し、正確に再現したVR作品を東京国立博物館で14日から公開すると発表した。通常は立ち入れない堂内で本尊などを間近に鑑賞できるという。
凸版印刷は法隆寺や東京国立博物館などの監修の下、仏像や壁画など金堂内部のデータを立体形状計測や高精細な撮影で取得。これらを元に「金堂の全てをVRで再現した」(同社)としている。現在の堂内の状態に加え、色あせて元の絵が判別しにくい絵画や仏像の装飾に使われたタマムシの羽なども推定で再現しているという。
法隆寺金堂は世界最古の木造建築群「西院伽藍」の一つ。7世紀後半に建立され、建物自体だけでなく、中に安置されている釈迦三尊像や薬師如来像などの仏像も国宝に指定されている。現地では金網越しに拝観はできるものの、近くに寄っての鑑賞はできなかった。
再現したVR作品は7月14日から10月10日まで東京国立博物館東洋館地下1階「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」で鑑賞できる。
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