JR東日本の関連会社で無人決済店舗を開発するTOUCH TO GO(東京都港区、以下TTG)と三菱商事エネルギー、ガソリン計量器メーカーのタツノ(東京都港区)は7月19日、全国のガソリンスタンド(サービスステーション、以下SS)内に無人決済店舗を設置する業務提携契約を締結した。2021年9月には千葉市の大型トラック向けの大規模SSに、国内初となる実証実験店舗の1号店をオープンする。
3社は「無人決済店舗モデル」の構築に向けた取り組みを開始し、SSのセールスルーム内に小型の無人決済店舗を設置する。食品や飲料、生活用品などを販売し、共同でSSにおける無人コンビニ事業の全国展開に取り組む。
無人決済システムソリューションを提供するTTG、SSの店舗展開や運営コンサルティングを行う三菱商事エネルギー、ガソリン計量機とSS店舗のメンテナンスで国内トップシェアを誇るタツノが各社の強みを生かす。
3社の発表によると、SS業界は働き手の不足から、現状のスタッフの負担なく展開できる新たな付加サービスが求められていると説明。また、大型トラックは駐車できる場所が限られており、コンビニや飲食店に立ち寄ることが難しいほか、コロナ禍で飲食店の営業時間が短縮され、ドライバーの食事場所が限られていることが問題視されていたという。
今後は、交通の要所にあり車が入りやすい店舗設計と、休憩施設があるSSの利点をそのまま活用し、新たな店舗モデルの創出を目指す。同時に、全国のSSに食品などの供給機能を兼ね備えた店舗網の構築を目指すとしている。
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