駅でこっそり鼻毛処理 1.5坪の専門店が大阪メトロに出店 東京ではリピーター続出鼻毛脱毛周期にあわせて出店

» 2021年01月15日 11時00分 公開
[上間貴大ITmedia]

 都営地下鉄の駅構内で鼻毛脱毛の専門店を展開する「ekibana 3分エチケット」が1月4日、大阪メトロ 御堂筋線のなかもず駅構内に出店した。ブース型の店舗で、通勤や通学、買い物時など、駅を利用する合間に立ち寄れる形式を採用。自分で鼻毛処理ができない人の需要を狙う。

ekibana公式Webサイト

 料金は1回1100円(税込)。営業時間は月〜土曜が午後0時〜午後8時で、日曜・祝日は午前11時〜午後6時。施設内は通行人から見えない設計になっていて、3〜7分で鼻毛の脱毛ができるという。店舗は常設ではなく、鼻毛の脱毛周期にあわせて毎月出店している。なかもず駅では、1月4日〜17日、2月1〜14日の開設予定で、月に2週間の営業を予定している。

約1.5坪ほどのスペースで鼻毛を処理(出所:プレスリリース)

 2017年に営業を開始したekibanaは現在、都営新宿線の馬喰横山駅、市ヶ谷駅、新宿三丁目駅、小川町駅を移動しながら営業を続けている。ekibanaを運営する渡辺優弥社長によると、利用客の多くはリピーター。大阪出店を決めた理由は、大阪から訪れる客から強く要望されたからだという。

 新型コロナウイル感染拡大前は、駅を利用する人だけでなく全国各地から利用客が訪れていたという。中にはekibanaの出店に合わせて出張のタイミングを決めていたビジネスパーソンもいたのだとか。コロナ禍で外出の機会や出張するビジネスパーソンが減ったこともあり、利用客が減少しているというが、それでも都内では1日に60〜70人が利用している。1月5日からは営業時間を短縮して運営している。

 鼻毛には、ほこりや菌の侵入を防いだり鼻の湿度を保ったりする機能があることから、ただ全ての毛を抜けばいいわけではない。鼻毛処理用のワックスも市販されているが、鼻の奥にある毛は残すなどそれなりの技術が必要だという。「自分で処理をしていた人でも、きれいに処理できなかったりワックスが残ってしまったりすることがある。一度利用したお客さまからは『毎月来るのが生活の一部になった』という反響をいただいている」(渡辺氏)

 大阪進出はコロナ禍でのスタートとなったが、移動できる店舗という利点を生かし柔軟に営業を続けていく考えだ。現在大阪では1駅での営業だが、今後は他の駅での出店を目指す。

通行客からは見えない仕組み(ekibana公式Webサイト)

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