KDDIが進める金融事業での「スマートマネー構想」。ハブとなるのはコード決済のau PAYだ。2020年は2月に大型の20%還元キャンペーンを実施し、利用者を大きく伸ばした。この冬、再び最大20%還元となる大型キャンペーンを実施し、さらなる拡大を狙う(関連記事参照)。
併せて、KDDIグループの周辺金融サービスとの連携もさらに強化する。11月30日に強く打ち出したのは、さまざまな「お得」。割引や還元を前面に押し出した。
まず12月1日から受付を開始するのが、auじぶん銀行の住宅ローンの優遇金利だ。KDDIの携帯電話回線を使用していることを条件に、金利を0.1%引き下げる。これにより、11月時点の変動金利で0.31%、10年固定金利で0.44%とし、業界最低水準をうたう。
「かなり頑張った優遇施策だ。最高水準の優遇。変動金利でも固定金利でも圧倒的な低金利を提供していく」と、auフィナンシャルホールディングスの勝木朋彦社長は自信を見せた。
内訳は、KDDIが提供する「じぶんでんき」とのセット利用で0.03%、au携帯の家族割プラスに2回線以上加入することで0.07%引き下げだ。この0.1%引き下げにより、借り入れ3000万円、35年返済の場合で、完済までの返済総額で約55万円のお得になるという。
さらに「au PAYゴールドカード」の特典も強化する。2月利用分からau携帯電話やauひかりなどの通信料金の11%を、Pontaポイントで還元する。さらに、au PAYマーケットの購入金額から8〜17%、auでんき利用料金から3〜11%、都市ガス for au利用料金から3%など、それぞれ還元を行う。また、au PAY残高へのチャージには2%を還元するなど、各種還元を強化する。
au PAYゴールドカードは年会費1万1000円がかかるが、「年会費を取り戻して、さらに2.1万円(一般的な利用想定の場合)お得になる」(KDDIの東海林崇副社長)と、こちらも「お得」を強調した。
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