攻める総務

「オフィス縮小」即断、電話や掃除もオンライン化──“用意周到”だった企業が直面した盲点「うまくなじめない……」(1/4 ページ)

» 2020年11月30日 07時00分 公開
[房野麻子ITmedia]

 AIなどのIT技術を使ってエンジニアと企業をつなぐ人材系ベンチャーのLAPRASが、11月にオフィスを縮小移転した。これからはリモートワークをメインとし、「オフィスはおまけ」の位置付けだ。また、経費精算から電話まで業務に関わるあらゆるものをオンライン化している。その方向性は緊急事態宣言下の5月には決まっていたという。

 社員の役割が明確化されている組織体制や、ITツールに強い社員たちが決断のスピードを支えた。しかし、課題がなかったわけではない。コミュニケーション量の低下により、一体感が損なわれたり、コロナ禍で入社した社員が組織になじむのに時間がかかったりという事象も起きた。

 それでも立ち止まらずに、リモートワークを中心とした働き方を進めるLAPRASが考える、新しい総務やオフィスの在り方について、担当の飯田裕子さんに聞いた。

photo LAPRAS Working Environment 飯田裕子さん

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