売れたのは「マスク」だけではない 想像していなかったヒット商品は?新生活に対応(1/4 ページ)

» 2020年12月02日 08時00分 公開
[大澤裕司ITmedia]

 新型コロナウイルス感染症により、日本でも一時期、マスク不足が起こった。これにより、シャープやユニクロのような異業種がマスク提供に乗り出したり、布マスクを手づくりしたりすることがブームになる。街を歩けば、不織布製の使い捨て以外のマスクをつけている人が珍しくなくなった。

 ブームになったのは、マスクそのものだけではない。マスク関連アイテムでも思いがけないヒットが生まれている。

マスクは洗って繰り返し使うという新生活様式に対応

丹羽久の「住まいの魔法のパウダー マスクのつけ置き除菌洗浄剤」

 その代表が、丹羽久(岐阜県恵那市)の「住まいの魔法のパウダー マスクのつけ置き除菌洗浄剤」。マスク専用の洗剤だ。

 同社は社員20人ほどの小さな日用品メーカー。「住まいの魔法のパウダー マスクのつけ置き除菌洗浄剤」は「つねに顔に触れているマスクを他の洗濯物と一緒に洗うのは抵抗がある」「洗濯機で洗うと傷んでしまいそう」といった懸念から開発された。

 使い方は、洗面台に張ったぬるま湯に投入し、マスクを30分ほどつけ置きするだけ。終わったら水ですすぎ、干して乾かせば再び使える。つけ置き洗いなのでマスクの繊維を傷めることがなく、防御機能の低下を心配する必要がない。

 「普段使っている衣料用洗剤でもいいのでは?」と思うかもしれないが、衣料用洗剤はマスクの洗濯にとって適切な選択とはいえない面がある。香りがあると装着と同時に吸い込み続けてしまうし、マスクは肌が敏感な顔に装着するものなので肌荒れの心配もあるためだ。

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