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“神奈川県町田市”を防ぐ新ATOK、2021年2月公開 Android版にAI活用の入力ミス防止機能も

» 2020年12月01日 18時07分 公開
[ITmedia]

 ジャストシステムは12月1日、月額制の日本語入力ソフト「ATOK Passport」を2021年2月にアップデートすると発表した。存在しない地名を指摘する校正支援機能の強化や、チャット入力向けに口語をスムーズに変換できるようにしたという。

 校正支援機能では「千葉県幕張市」(幕張は千葉県千葉市にある地名)など存在しない市の名前を入力したり、「神奈川県町田市」(本来は東京都町田市)のように市と都道府県の組み合わせを間違えたりしている誤りを指摘して訂正候補を提示。ユーザーの思い込みによる入力ミスを防ぐ。

photo 地名の入力ミスを指摘する

 校正支援機能による指摘を、後から確認できる「見逃し指摘ビューア」も追加。入力カーソル位置の近くに表示されるマークをクリックすると、確認しなかった指摘内容を一覧で表示する。

 ジャストシステムは「文書作成中は入力に集中し、後からまとめて確認して修正したいといった場合に便利」としている。

photo 「見逃し指摘ビューア」

Android版にも「ATOKディープコレクト」を追加

 ATOK Passportの上位プラン「プレミアム」(月額500円、税別)で提供しているAndroid版ATOKには、ディープラーニング技術を活用して入力ミスの自動修復や適切な入力を支援する「ATOKディープコレクト」を初搭載した。フリック入力やジェスチャー入力など、スマートフォンならではのタッチミスを分析し、読みを最も自然な日本語に補正して推測変換候補を提示するという。

photo 「ATOKディープコレクト」などについて

 新機能を追加したAndroid版ATOKの新バージョンは12月1日に公開済み。

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