11月5日に上海・香港で同時上場を計画し、史上最大のIPOになると注目を集めていた中国アリババの金融子会社アント・グループ(螞蟻集団)の上場延期が11月3日に発表された。
アリババの創業者でアントの実質的支配権を持つジャック・マー(馬雲)氏ら幹部3人が前日に中国人民銀行(中銀)など金融当局の指導を受け、上場計画の見直しを迫られたことが理由だ。マー氏が10月下旬に金融制度や当局を批判したことが中国政府の怒りを買ったともされている。
個人株主の応募倍率が上海市場で872倍、香港市場では400倍に達し、今後の成長も期待されていたアントの今後は一気に不透明になったが、そもそも同社がどのような会社なのか日本ではあまり知られていない。本稿ではアントの歴史や事業構造、今後の見通しなどを5つのキーワードからひも解いていく。
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