Twitter Japan(東京・中央)と、SNS分析を手掛けるJX通信社(東京・千代田)は10月28日、Twitter上での大きな話題がどう拡散されたか、データ分析から解き明かすプロジェクトを開始すると発表した。
第1回は、スタジオジブリが自社アニメの画像提供をスタートしたことで盛り上がったハッシュタグ、「#ジブリで学ぶ〜」シリーズ。どうやってこうしたタグが作られ、拡散していったかのメカニズムを分析するという。
JX通信社はSNSデータから災害・事件情報を分析、報道に役立てるためマスコミに提供するベンチャー。同社はTwitter Japanから第3社を介してデータ提供を受け、社会的インパクトの大きい話題についてTwitter上でどのようにリツイート・タグ付けされて拡散していったか、メカニズムについて解析する。分析結果についてはTwitter Japanが自社ブログでレポートとして紹介するほか、メディア向けに情報提供することで報道に役立ててもらうという。
JX通信社によると、Twitter Japanが外部機関にSNSデータを分析させ、マス・メディア向けに結果を提供する取り組みは珍しいという。
これまでも、マス・メディアがTwitterのデータを独自に分析することで特定の話題の拡散メカニズムや世論の動向などを報道する取り組みは多かった。特にTwitterは特定の人物・団体への攻撃や炎上を生み出す温床としてやり玉に挙がることも少なくない。Twitter Japanとしては、SNSデータの分析結果を報道機関に自ら提供することで、受け身になるだけでなく能動的な情報発信も進める狙いがあるとみられる。
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