「ラーメン山岡家」の次は『ホテルローヤル』の部屋! 札幌エクセルホテル東急の試みがユニーク小説は累計100万部突破(1/3 ページ)

» 2020年10月27日 05時00分 公開
[今野大一ITmedia]

 2013年の第149回直木賞を受賞した桜木紫乃氏『ホテルローヤル』(集英社)が単行本・文庫・デジタル版の累計発行部数で100万部を突破した。11月13日に同作の映画「ホテルローヤル」公開が予定され、ビジネスの現場でも工夫を凝らしたコラボが続々と登場している。

phot 桜木紫乃氏『ホテルローヤル』(集英社)が単行本・文庫・デジタル版の累計発行部数で100万部を突破。映画「ホテルローヤル」公開が予定されている(リリースより)

 その1つが、札幌市の札幌エクセルホテル東急が11月1日〜22日の期間に販売する同映画とコラボレーションした宿泊プラン「ホテルローヤルルーム」だ。

phot 「ホテルローヤル」のロゴ

 この企画は映画「ホテルローヤル」の公開に合わせた「コラボルーム」。同ホテルが映画の撮影協力を行ったことや、舞台が北海道のホテルであることをきっかけに、映画の世界観を詰め込んだプランを考案した。料金は16階のデラックスツインルームで、1人だと1万1550円(朝食付き、税込)、2人だと1万6500円(1人8250円)だ。

phot 札幌エクセルホテル東急のデラックスツインルーム

 部屋の中には桜木紫乃氏が書いた限定メッセージカードを置いたり、ベッドサイドには撮影で使用した絵コンテも展示したりするという。窓際にも主演の波瑠氏が演じる主人公〈雅代〉が描いた絵画を展示する。映画で使用した実際の作品を間近に見ることができるのが特典だ。このプランには「ホテルローヤル」の映画観賞券も付く。

phot 札幌エクセルホテル東急の入り口

 同社広報の山田玉季氏に今回の経緯を聞いたところ「映画製作のスタッフの方が当ホテルに宿泊いただいたことをきっかけにして今回のコラボが実現しました」と教えてくれた。

 経営的なメリットについては「先方としても映画の宣伝になりますし、当社としても、もともと空室だった部屋を映画ファンの方々にお泊りいただけます。また内装に関しては自分たちで内製しておりますので、経費的な部分もほとんどかかっておりません」と話す。

phot 札幌エクセルホテル東急の外観
phot 「ホテルローヤルルーム」の概要
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