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テレワーク経験者の4割「今は止めた」――コロナ禍での行動変化、ただ意識は変わらず大東建託調査(1/2 ページ)

» 2020年10月17日 08時00分 公開
[服部良祐ITmedia]

 大東建託の新型コロナウイルスに関する意識調査によると、9月時点で6カ月以内にテレワーク経験のあった働き手のうち、「今は止めている」と答えた人は約4割に上った。コロナ禍を受けて急速に浸透したテレワークだが、一定の感染拡大がまだ続く中、労働者の働き方は元に戻りつつあるようだ。

photo 浸透したテレワークも元の働き方に戻った?(写真はイメージ、提供:ゲッティイメージズ)

「コロナで社会変わる」派は依然多数

 調査は9月11日〜16日、47都道府県の男女約2100人にネット上で実施した。ただしテレワーク・働き方関連の質問は有職者のみに限定した。6月にも同じ調査を実施している。

 まず、「過去6カ月以内にテレワークしたか」と聞いたところ、有職者の26.3%が「した」と回答。6月時点(こちらは過去3カ月以内で質問)とほぼ同水準となった。

photo 有職者に聞いたテレワーク実施状況(大東建託未来研究所「第2回新型コロナウイルスによる意識変化調査」)

 さらに9月時点でのテレワーク経験者のうち、「過去6カ月以内に止めてしまった」人は39.2%に上った。職場のテレワーク化はかなり後退したようだ。

 ただ、新型コロナに対する人々の意識の方は、6月時点よりさほど変化していなかった。「コロナの終息には数年かかると思う」と回答した人は87.6%、「コロナで社会は大きく変わると思う」と答えた人も74.2%に上り、6月時点とほぼ同じ高水準を維持した。テレワークなど行動面で揺り戻しがみられる一方、コロナの影響を大きく見積もる大衆心理はそのまま、とも言えそうだ。

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