大東建託の新型コロナウイルスに関する意識調査によると、9月時点で6カ月以内にテレワーク経験のあった働き手のうち、「今は止めている」と答えた人は約4割に上った。コロナ禍を受けて急速に浸透したテレワークだが、一定の感染拡大がまだ続く中、労働者の働き方は元に戻りつつあるようだ。
調査は9月11日〜16日、47都道府県の男女約2100人にネット上で実施した。ただしテレワーク・働き方関連の質問は有職者のみに限定した。6月にも同じ調査を実施している。
まず、「過去6カ月以内にテレワークしたか」と聞いたところ、有職者の26.3%が「した」と回答。6月時点(こちらは過去3カ月以内で質問)とほぼ同水準となった。
さらに9月時点でのテレワーク経験者のうち、「過去6カ月以内に止めてしまった」人は39.2%に上った。職場のテレワーク化はかなり後退したようだ。
ただ、新型コロナに対する人々の意識の方は、6月時点よりさほど変化していなかった。「コロナの終息には数年かかると思う」と回答した人は87.6%、「コロナで社会は大きく変わると思う」と答えた人も74.2%に上り、6月時点とほぼ同じ高水準を維持した。テレワークなど行動面で揺り戻しがみられる一方、コロナの影響を大きく見積もる大衆心理はそのまま、とも言えそうだ。
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