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キーワードは「没入感」 PS5先行ハンズオン 読み込み速度はPS4の100倍(1/3 ページ)

» 2020年10月06日 07時00分 公開
[樋口隆充ITmedia]

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が次世代ゲーム機「PlayStation 5」(PS5)を11月12日に発売する。開発期間は約5年だという。そんなPS5の発売に先立ち、ITmedia NEWS編集部は、東京・渋谷区内のスタジオでハンズオンの機会を得た。今回、記者はディスクドライブを搭載した通常版モデルで、PS5にプリインストールされる「ASTRO’s PLAYROOM」と別売の「Godfall」というゲームタイトルを体験できた。

デジタル・エディションは「ユーザーのプレイスタイル変化に合わせた」

 スタジオ内に入ると、白色が目立つPS5本体と初対面した。2000年発売の「PlayStation 2」(PS2)以降、これまで歴代プレイステーションの本体カラーは黒がメインだったが、PS5は本体外部を白、その間に黒を採用。一見、あんこ入りの饅頭のような不思議なデザインだが、外側に従来のプレイステーションのイメージを覆す白色を採用したことに、「これまでのプレイステーションとは違う」というSIE側の覚悟を記者は感じた。

photo PS5本体

 特徴的な本体デザインの理由について、SIEの担当者は「世代毎に、それぞれユニークなデザイン性を持っている。PS5のデザインは、PlayStationそしてSonyが誇る美しいインダストリアルデザインを継承するものだ」と説明する。

 PS5は「通常版」とディスクドライブを内蔵していない「デジタル・エディション」の2モデルを用意。「現世代(PS4)においても、多くのユーザーがデジタル版のゲームソフトを購入していることから、利用者のプレイスタイルに合わせて選べるようにした」という。

photo 変化するプレイスタイル(出典:Sony IR Day 2019の資料)

キーワードは「没入感」

 今回のPS5の大きなコンセプトが「没入感」。新たに開発したコントローラーに加え、進化した映像技術や3Dのオーディオ技術と組み合わせることで、ゲームの世界でありながら、その場にいるような疑似体験ができる環境を目指したという。

 中でもリアリティーの向上に貢献しているのが新開発のワイヤレスコントローラー「DualSense」だ。「Dual」には、従来のコントローラーから踏襲する左右対称のデザインに加え、新開発した機能などの意味が込められているといい、SIEは「PS(プレイステーション)史上最高のコントローラー」と位置付ける。SIEは初代プレイステーションから続くコントローラーの大きな変化として、特に「触覚」を没入感向上の柱として掲げた。

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