コロナで会えない就活生の“内定ブルー”は解消できるか 「学生に寄り添う」ビッグローブ人事部の挑戦「納得して決めたハズなのに……」(1/3 ページ)

» 2020年09月23日 09時00分 公開
[秋山未里ITmedia]

 「内定ブルー」という言葉をご存じだろうか。就職活動で企業から内定を得た学生が、内定を受諾した後で本当に自分の選択は正しかったのだろうか、と不安になることを表す言葉だ。例年そのような状態になる学生は多いといわれるが、今年は追い打ちをかけるように、新型コロナウイルスの影響も出ている。

 採用サービスを提供するMyReferの調査によると、2021卒の学生の25.1%、つまり4人に1人が複数社に内定承諾を出す意向だ。理由の上位には「決め手の欠如」や「不景気による内定取り消しへの不安」などが挙がっている。

 「私も経験があります。納得して決めたつもりでも、時間がたつと自分の選択に対して疑心暗鬼になり、内定先の口コミサイトを一通り見たりしました」。そう話すのは、ビッグローブで人事部に所属する森山いずみさん。現在は採用を担当している彼女でも、学生時代にはそのように感じていたそうだ。

photo ビッグローブ経営管理本部人事部の森山いずみさん(オンライン取材で撮影)

 経団連が定めた21卒の内定解禁の時期は10月。現在、内々定状態の学生たちは、なおさら複数の選択肢を持ちたいと考えているかもしれない。

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